光る海を背負って

熊本県玉名市天水町の前田家別邸は夏目漱石の小説「草枕」のモデルとなった場所である。 細かな表現は間違っているかもしれないが、小説の中に「光る海を背負って坂を上がってくる」というようなフレーズがあり大変気に入っている。 なぜならこの辺りは西側に海(有明海)が広がる海岸から平野が無い傾斜地のため、西陽が差した頃の坂の上から西の海の方から上がってくる人の姿を見るとまさに「光る海を背負って」となる訳でこの立地に即した最高の情景を短い文章が思い描かせてくれるからだ。 ただ草枕の内容は恥ずかしながらほとんど思いだせない。
写真は天水の高台から望む有明海、奥には長崎県の雲仙普賢岳が見える。作中の「光る海」はもっと明るい時間で日差しも強くキラキラと輝いていたと想像される。

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