島原 武家屋敷

長崎県島原市の武家屋敷。通路の真ん中には生活用水として使われていた水路がある。今も澄んだ水が流れており、この武家屋敷のシンボルとなっている。石垣も見事で、加工された石がすき間なく積み上げられている。垂直に立つもの、やや反り返るものが混在している。石垣上に盛られている石は侵入防止&侵入検知のためだという。
島原城外に位置し、下級〜中級藩士の住まいだったとのこと。一つの屋敷が90坪(約300平方メートル)ほどとなっている。
豪華な住まいという感じはなく質素だが堅実な雰囲気を感じさせる佇まいである。
勝手口に西日が差し込む。ビワの影が美しい。屋敷内にはウメ、カキ、ミカン類、ビワなどの果樹が多い。これは藩の命令によるものらしい。
裏手の庭も無駄なく、無理なく「きちんとした」様子に整えてある。何気ないこういった部分に武士の心意気のようなものを感じた。

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