アイラトビカズラ

熊本県山鹿市菊鹿町相良に天然記念物のアイラトビカズラが植わっている。日本では菊鹿町だけにしか存在しないという。マメ科の常緑つる植物で、この種を昔修行僧が中国から持ち帰ったもので樹齢は千年をこえるとこのこと。花期は4〜5月。 石垣の上にそれらしいうっそうとした緑の塊がある。つる性の植物はクズやフジのように他の植物や物に巻き付いたり、飲み込んだりするような生命力が時に恐ろしい。 階段を登るとその下に棚のが造られて入ることができる。日中でもほの暗い棚の中を見渡してもそれらしいものは見当たらなかったが、しばらくして目が慣れるとようやく花を見つけることができた。
濃い赤紫色の3〜4センチほどの花がぶどうの房のように集まっている。花は根元に向かって少しだけ白くグラデーションしている。暗がりを背景とした赤紫がわずかな不気味さを演出していて非常に神秘的な印象を受けた。
「アイラ」や「カズラ」という語(音の響き)にもどこか神秘や畏怖を感じていまう。

コメント