山水 涸れたか

熊本県八代市泉町にある五家荘(ごかのしょう)。壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人の5つの集落として伝えられる。宮崎県境に近く標高1300〜1700メートルで紅葉の名所でもある。 

車で訪問するのも大変な山奥の秘境であるが、当時ここまで逃れてきた人々の苦労やそうさせた源氏方の執念も考えるとかなり恐ろしい。

 修復保存された数件の家屋がある内の一つこの写真は緒方家。住まう方の身分の高さが感じられる建物と庭。家屋の南面が芝と苔の混ざった広場となっており、その広場の山に続く斜面との際が枯山水となっている。石や低木が点在し非常に自然な美しい景となっている。

 かつては「涸れ」ておらず山からの水が湧き出で、小さな溜まりとなっていたような気がする。冬という季節柄、植物が枯れその輪郭がはっきり感じられたためか、そういう風に感じた。 

枯山水が当時から有り得ない訳ではないだろうが平安末期から鎌倉初期と考えると時代的にもやや早いと考えられる上、水は得やすく自然に湧き出してくるほどではなかっただろうか。

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