
熊本市西区の谷尾崎梅林公園を訪ねた。2月も終わるという時期だが今年2025年はウメの開花が遅い。冬が特別寒かったようにも感じないのだが。これまであまりじっくりと見たことがなかった梅の花だが、ふくよかな厚みがあり、牡丹(ボタン)の花を小さくしたような雰囲気である。重なった着物の生地のような風合いもあり、圧倒的に「和」を「日本」を象徴するウメだが、これも古い時代に中国より持ち込まれたとの記録になっている。

ここは加藤清正が熊本藩主だった時代に、戦に備えるために常備する梅の栽培地であったと伝えられる。その後に細川家菩提寺の妙解寺(みょうげじ、現在の北岡自然公園にあった寺)の別院で臨済宗の谷隠軒(やくいんけん)が建てられていたという。入口の石碑にもそのことが記されている。

多くのウメが開花直前の状態だった。枝先がほのかに桃色を帯びている。この姿も美しい。開花した花を見るとと「散りゆく」心配をしてしまうため、開花前のこの姿が最も好みかもしれない。竹林を背景にした淡い桃色からスタジオジブリの「かぐや姫の物語」を連想した。写真奥に大きな岩がある。

この岩が座禅石。あの剣豪、宮本武蔵がこの上で座禅を組んだとの伝承がある。天端は平で広く一坪くらいありそうだ。

ここ数年で熊本西環状道路の高架ができていた。景観がひどく悪くなった感じは受けない。今年開通するとこの梅林公園を訪れる方も増えるだろう。
昔から木は好きだったが、花にはさほど関心は無かった。だんだんと年を追って花が(特にその色が)気になり始めてきている確かな感触がある。

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