格子越しに眺める

長崎県島原市の「鯉の泳ぐまち」にある、しまばら湧水館。縁側からガラス越しに眺める池のある庭。縁先から板塀までは3メートル程しかないが実際以上の奥行き感と深みを感じる。しっかり手を掛けられている植栽が小気味いい。
湧水を引き込んだ池もちょうど良いサイズ感で石や植栽とも調和が取れている。何と言っても背景となる板塀があってのこの世界感が保たれていると思う。
昔は製作できる板ガラスのサイズの制約が厳しかっただろうから、窓にも沢山の格子が必要だっただろう。その必要性から生じた格子がすでにデザインとしても機能している。格子のないガラス窓だったならと想像すると庭の品位が下がってしまうような感じさえする。この格子も単なる十文字でもなく、緻密に計算されたバランスになっていると思った。

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