動植物園 くまもと花博

2022年に開催された、くまもと花とみどりの博覧会〜THEGREENVISION未来への伝言〜熊本市動植物園の入口にモニュメントが造られていた。色とりどりの花でボーダー模様となっており大変美しくインパクトのあるものに仕上がっていた。
園内には3×3メートルの区画にモデルガーデンが展示してあった。
黒いフレームで縁取られた中に雑木の植栽が溢れている。L字型の水盤で植栽帯が分断されている。輪郭のはっきりした枠と柔らかな印象の植栽のコントラストが絶妙である。ツツジなどの花が色を添えているのもまた良かった。
こちらは鹿北(かほく)石と呼ばれる、熊本県山鹿市付近で採れる石を層状に積み上げた小口積みという手法で造られた曲線の壁が素晴らしい出来栄え。サイズと色のばらつきが程良く、ずっと眺めていられる。セメントなどを用いない空(から)積みで造られているようだ。
こちらは高校の造園学科の出展だったと思う。「熊本」をテーマとして、左に阿蘇をモチーフとした築山。右には熊本城の石垣(武者返し)。中央には加藤清正の兜がモデルであろう石が据えられている。手を加え過ぎず、(清正の兜であることを想像させる)その形(なり)を現しているところが良い。思わず欲しくなった。

こちらも高校(八代農業高校)の作品。中央に浮かぶ球体の存在が鮮やかに際立っている。平面は白花で色を抑えてあった。最も印象似残ったのが背景の細格子で、これも球体を引き立てる役割を担っているがよく見ると農業用の黒いイボ竹(支柱)だった。太さが丁度よく、これ以上も以下もない感じになっている。

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