イトゴケ

渓流釣りのさなか、木に絡みついた糸を良く見る。釣り人が残した人工の糸でなくて安心する。
これはイトゴケというコケで湿度の高い山林に生えるものである。先日初めて意識的に触ってみて気付いたのだか、霞のような薄い存在感の割りにしっかりとした香りを放っていた。例えるのが難しいが土(腐葉土)と木の葉、ごく薄く魚の臭いも混ざるような香り。大好きというほどではないがどちらかというと好ましく落ち着きを感じる香り。今後見つける度に握りしめてしまいそうなクセになるコケである。

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