長崎市のグラバー園の中にある旧オルト住宅。令和4年から数年間の保存修理工事に入っており見学が出来なくなっている。前回の工事から40年ほど経っていたらしく、長期の閉館もやむを得ないものだろう。

建物の外周を囲う回廊状のテラスが素晴らしく良い。

円柱で支えられた軒は2メートルほど。軒天にはラチスが嵌められている。砂岩系の石を斜め目地の四半敷きで納めてある。

ベージュ基調の外観に臙脂(えんじ)色のドア・窓のコントラストが映える。さらにテラスの周りに列植されたユッカ(アツバキミガヨラン)がこの外観を南国の保養地(リゾートと書くとそのレトロ感が薄れるので止めた)の雰囲気を存分に感じさせる役割を果たしていると思う。
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