長崎県島原市の四明荘(しめいそう)。個人の別荘だったものが国の有形登録文化財となり一般に公開されている。四方ともに景観にすぐていることが四明荘の名前の由来である。
豊富な湧水が敷地の大部分に引き込まれており、池の上まで張り出した縁側は折れ曲がり二面で庭と池に接している。そのため建物と庭と池が一体的に見えるところに強い魅力を感じる。昭和初期にとある禅僧によって造られたというが、まさに庭屋一如「ていおくいちにょ」を体現した絶景といえる。
縁側からの眺め。澄んだ水の中を鯉が泳いでいる。沈められた石というのも良いものである。この石の大きさ、形、配置ともに絶妙に程良く納まっている。造り手の意図なのだろう。
外に出ると水路がありここにも鯉が泳いでいる。「鯉の泳ぐまち」という名の通りでこちらも一見の価値は充分にある。鯉は本来、もう少し「濁り」や「淀み」を好むのだろうが、元気に過ごしている様子だ。
コメント
コメントを投稿