ユズリハ と グミ

渓流沿いの道端にユズリハが生えていた。葉が大きく艶が有り、赤い軸(葉柄)が際立つ姿は鏡餅に添えられるほど純和風でありながらエキゾチックな印象を感じさせてくれる。
漢字では「楪」と書く。ユズリハの若葉が出揃った時期に古い葉が落ちてゆく様が世代交代に例えられ子孫繁栄の象徴とされる縁起木である。
垂直に立ち上がった幹に球形の樹形をしたいわゆる「スタンダード仕立て」の樹形のユズリハだった

その脇にグミ(ナワシログミ)が生えていた。祖父が実家に植えていたので懐かしい。赤い実は種が大きく、甘酸っぱい(甘さはほとんどなかった記憶がある)稲の苗代(ナエシロ、ナワシロ)を作る時期(5〜6月)に実を付けるため、ナワシログミという名がついた。
ウバメガシのように激しく徒長枝が伸びそうな姿である。生け垣に用いられることもあるとのことだが見かけたことがない。

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