
渓流が似合う雑木。木々は光を求めて川の上へ細い枝を伸ばしてゆく。下から見ても上から見てもそれぞれに良さがある。
枝の先端は黄緑に近いが根元の葉は緑が濃くグラデーションがかっている。5センチほどの葉をつけた軸が赤いため、アカシデだろう。

頂いた苗を家に植えて植えていることもあり、馴染みはあるが自生のものには初めて出会ったかもしれない。
考えてみると、このアカシデは最も雑木らしい雑木といえるかもしれないと思った。ケヤキに比べると知名度や利用度は低い。
私の偏った見方だが、雑木というからにはメジャー過ぎず、他種に埋もれ忘れられがち、人のそばに存在し過ぎない方がふさわしいと思う。
際立った特徴が少なく主張が控えめなことも在野的で、雑木イメージにはピッタリである。もちろん薄い小型の葉の落葉樹で素朴な美しさを備えるいう点は外せない。
アカシデを越える、雑木オブ雑木今後も探してみたい。
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