ベニシダ

道端のガードレール下に群生しているベニシダ。新芽が赤味を帯びることから紅の名を冠するが、5月も半ばを過ぎ、赤味はすでに無くなっている。
縦横無尽に枝葉を拡げている。シダ植物と聞くとくすんだ暗いイメージだが、意外と明るい葉色のものが多く、ベニシダも黄緑に近い、はつらつとした緑色をしている。

鳥の羽のような羽状複葉と呼ばれる大きな三角形の葉は小さな細長い三角形の集合で形作られている。

さらに小さな一枚一枚の葉は良く見ると長さにバラつきがあったり、うねりがあったりと決して統一感の高いものではなく、個性的であるが、俯瞰して大きな葉として見ると整って見えるところが、個人の個性が活きた集団組織のようで面白いと感じた。




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