ハルニレ

竹林から飛び出した木。サクラに似ていると思ったが、縁の鋸歯や葉脈がはっきりしており、厚さも薄い。また先端が大きく伸びているところを見るとどうやら違うようだ。

その近くで同じ葉を見つけた。7〜8メートルはあろうかという結構な大木である。先ほどの木には無かったがこちらの木は葉の表面に妙な膨らみがあった。

これは虫がつくる「こぶ」という。この虫こぶをハルニレハフクロフシと呼ぶとのことだ。この中にタマワタムシという虫の幼虫が入っているらしい。

これからこの虫こぶが赤くなるようで、少量なら果実のようで見た目もよいが、大量のいびつな膨らみとなるため、いささか気持ちが悪い。

ゆえにこの木がハルニレであることに行き着いた。名前はよく聞くがこれまで出会う機会がなかった。爽やかな名前の木だがこんな虫こぶを持っているとは思わなかった。


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