マタタビ

マタタビ(木天蓼)は猫を惹きつける麻薬的な木の実の名前として有名だが、その木の姿を全く知らなかった。渓流沿いの森に5月頃一部の葉が白くなる木がある。これまでも見たことはあったが特に気にしたことはなかったが、調べてみると、これがマタタビだった。

日が当たって反射しているのではなく、明らかに葉1枚が完全に白くなっている。葉の葉緑素がなくなるのではなく、空気の層が前面に出てきて白くなるのだという。

この白い葉を目印として、昆虫に花のありかをしらせておびき寄せることを目的としている。花の時期が近づくと白い葉はさらに増え、花が終わると緑色に戻るという。


マタタビの実を猫に与えて、その反応を見てみたいと思うが、猫をダメにしてしまうようで気が引けてしまう。マタタビを見つけた猫は、ほおずりをし、実を舐め、身体を擦り付けて、悦に入るらしい。

漫画「ひょうげもの」の中で加藤清正が朝鮮で捕らえたトラにマタタビを与え、巨躯のトラが子猫のようにじゃれているシーンがあった。

小さな木の実ながら強烈な特効がある。そんなことを思いながら、改めてマタタビの白い葉を見るとその葉は、能面や狐の面が微笑を浮かべて、森の中の吊り下げられているような妖艶な不気味さを感じてしまった。

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