
長崎県島原市に耳洗(じせん)公園という小さな公園がある。公園とはいうものの子どもが遊ぶ広場のような公園とは雰囲気が異なっている。
芝生は無く、平たい場所もわずかであり、木々を除いては灰一色である。植栽もマキなどの庭園向きのばかりである。
この風変わりな存在と耳慣れないネーミングに違和感を感じながらも放っておいたが、ふと気になって調べてみた。
この場所にはかつて茶屋があったとのことで、ここから湧き出た水でお茶を点てて、人々が語らう憩いの場所であったという。この茶屋を訪れると「世の中のいやなことわずらわしいことの全てが清い水で洗い流される」として、この屋敷が「耳洗亭」と呼ばれていたことに耳洗公園の名はちなんでいるとのことだった。

久しぶりに訪ねてみた。外周も島原ならではの赤、グレーの安山岩がしっかりと積み上げられ、特徴的な外観となっている。

公園内から湧き出し、すぐそばの白土湖(しらちこ)へ流れ込んでいる水路の水も抜群の透明度である。
公園内は少し草が繁茂していたが、見事な石に縁取られた水路を湧水が絶えず流れてきている。東屋もありそばにはトイレまであったのには少し驚いた。

最上流部の石組みから水が湧き出していた。右側ほピラカンサが小さな花を満開に湛えており、少し酸いような、粉っぽいような香りを漂わせていた。
ピラカンサはだいぶ大きくなっているが、これは鳥が種を運んできて、生えてきたものかもしれない。

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