川に建つ巨塔


熊本県下益城郡美里町を流れる津留川。佐俣の湯のすぐそばに川の中に立つ巨塔がある。コンクリート製で表面は黒ずんでいるものの、構造的にはまだまだ劣化はしていないように見える。バランスも良く美しい造形である。
もう一本は脇に大木が寄り添っており、また別な味わいがある。この木はセンダンだったと思う。河原に立っており、根元は川の増水時に水流や流下物で結構なダメージを受けていると見える。もしこの塔がなかったならこのセンダンもここには存在していないかもしれない。
上流側から並んだ2つの塔を見るとこのような感じである。この塔はかつての内大臣(ないだいじん)森林鉄道の橋脚だったものとのことである。

この地にこれほどの橋脚を建設し、木材を搬出していたことを思うと当時の林業がいかに重要であったかが伺い知れる。

日本の国土の約65%が森林である。この恵まれた、活用が充分でない資源をサステナブルにもっと活かせる道はないのだろうかと思い、林業が気になり始めてきた。

また、熊本県内の山間部に大規模ソーラー施設がいつの間にかとんでもなく増えていることに驚いた。森林の大規模伐採により河川の氾濫にもすでに結びついているらしい。こちらも直ちに法規制をしてもらいたいと切に願う。

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