熊本市南区野田にある大慈禅寺(だいじぜんじ)。熊本地震での被害も大きかったが今では綺麗に修復が済んでおり、凛とした佇まいの屋根瓦をそばを通る度に眺めてはスッキリとした気持ちにさせてもらっている。敷地もかなりの広さがある。それもそのはず、元は曹洞宗の九州の総本山だったとのことである。

小さすぎる池に大きすぎる舟石。この両者のバランス感にも何らかの意図とメッセージがあるのだろうか。「己の大きさを過信した井の中の蛙もまた駄目だよ」とか。


北側に大きな池を配した庭がある。現在は自然な感じとなっているが、かつての姿も見てみたいと思った。

この新しい二層の屋根の端正さには心惹かれる。これまで侘びた古寺に趣きを感じることが多かったが新しくても良いものは良い。

株立ちとなったイチョウも珍しい。立ち姿が単幹のものより爽やかな感じがした。

見事な層塔。これまであまり実物をみた記憶がない。鎌倉時代のものと伝えられ文化財か何かにしていされていたはず。
氷紋(乱形)の石貼り。鉄平石か?手前部分の目地の青さは軒の銅板の緑青(ろくしょう)に由来している。

坐禅堂の入口脇のハギが、秋でもないのに開花し紫の花をつけており、さらに中心部が黄金色に黄葉しており、有り難い景をつくっていた。
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