
路端で見た光沢のある肉厚な葉を持つ植物。中心から出た葉脈が葉の外周までたどり着かず、外周に縁取りのような筋が入っている。観葉植物のような立派な葉をしている。
名前を調べるとムサシアブミという結構なの名前を持っていた。ムサシは武蔵の国(現在の東京辺り)のことで、アブミは鐙(あぶみ)である。これは馬に乗る際に左右の足をかけての支える馬具である。
古来より武蔵の国でつくられた鐙が良質であったという。このムサシアブミの黒い花(仏炎苞)が鐙に似ていることが、名前の由来となったそうだ。先日紹介したマムシグサに割りと似ている。
平安時代の和歌集である「伊勢物語」に「武蔵鐙」が出てくる。それを引用して千利休が関東遠征に向かう弟子の古田織部を労う手紙を送ったという故事がある。
それだけにこれまで知らなかった路傍の草にこれほどの重みのある名がつけられていることに大変驚いた。

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