
スギ林の中に異国情緒漂う、バショウ(芭蕉)が植えられている。高さは3メートルを超えるほど大きい。全体に占める葉の割合が非常に大きく、草本のような形をしていることが、プリミティブな印象を与え、日本のものではないような感じを覚えさせるのだろう。

中国原産だが、英名は「ジャパニーズバナナ」という。ただし、本家のバナナのような実はつかないが、強い耐寒性をもつ。
「奥の細道」で知られる、江戸時代の俳人、松尾芭蕉の「芭蕉」は庭にバショウを植えていたことにちなんだ名前であるという。
「侘び」や「寂び」を感じさせる俳句を詠んだ芭蕉が、意外にもエキゾチックな趣向を併せ持っていたことが面白いと思った。
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