ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ。この植物に関する記憶は古く、幼稚園の頃、園庭のフェンスの外に生えていたことをはっきりと覚えている。

当時のイメージは濃い紫というより、黒に近い実を房にたくさんつけており、ブドウに似ているが少し様子が違う、なんとなく食べられるものではない雰囲気を子供ながらに感じていた。

7月半ばのこの日、道端で見かけたものはまだ、実が熟していなかった。しかし、すでに軸の紫からも危険な雰囲気が出ている。

想像通りの有毒植物で、謝って食べると最悪の場合、死に至るケースもあるという。北アメリカ原産の帰化植物で明治時代に日本に入ってきて以来、全国各地に広がっている。

英名でインクベリーの名を持ち、簡易的なインクの代わりとして用いられたこともある。この果汁が服に付くと、かなりとれにくいので、誤食とともに要注意な植物である。

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