昔からシバやコケのように地を這う、地被植物(グラウンドカバー)が好きだ。自然でありながら、草丈が低く、底が知れており危険性を感じにくいので安心できるのかもしれない。
手つかずの大自然より、多少人工物の入った自然(例えば間知ブロック積みのある渓流など)の方が好きなのもそういう理由だと思った。

山あいの道路がY字に分かれているその又のところが、背の低い植物で覆われた整った景観となっていた。
よくみると、その多くが針葉樹の葉のような、コケのような姿をした植物に占められていた。

この植物は紺色に近いほど青味が強く、「照り」があることからコンテリクラマゴケ(紺照り鞍馬苔)という名前がついている。
京都府の鞍馬山で発見されたことで名前の付いたクラマゴケの仲間である。コケの名がつくが実はシダ植物である。
あまりにもさり気なく、馴染んでいるために思いもしなかったが、実は帰化植物であり、明治に中国から欧米を経由して渡来したとのことである。
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