岩を伝い落ちる

崖の上から延々と水が流れている。岩に当たり少しずつ白い水しぶきとなって、岩に張り付いたコケを潤している。

最上部では水道の蛇口を全開にしたぐらいの量が流れ出ているが、下の川にたどり着くころには分散されて形がない。まさに「自然と消える」とはこういうことなのだろう。

正午を過ぎた強い日の光にさらされて幻想的な様相を呈している。岩とコケと水が三位一体となって猛々しく、優しく豊かで、躍動感がある景を成している。


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