雨の即効性


6月末の梅雨明けから暑い日が続いている。やはりサケの仲間であるヤマメは高水温が苦手であり、餌を追わなくなるため釣り上げることが難しくなる。

少しでも水温が低そうな場所を求めて支流へ来た。初めて入る区間へ入渓。渓相は良く、水温も20℃しかない、ここ数回と比べると好条件だった。

早々にキャストしたルアーめがけて小さなヤマメのチェイスがあった、その後も数度チェイスがあったものの、まったく喰わない。やがて反応は途絶えてしまい。午前中は全く釣れなかった。

午後からは場所を変えて、最も実績のある所へ来た。こちらは水温21℃。ここでもいつも以上にヤマメの反応がない。

少し進んで、水深20センチある無しのごく浅い開けた瀬でチェイスがあった。そして、その直後に今日初のヒットがあったものの、痛恨のバラシ。

その後、両岸が木々で囲われた渓相となってきたあたりで、空が急に曇ってきた。雨の予報は全く無かったが、偏光グラスをかけていては見えにくいほどの暗さとなり、とうとう大粒の雨が降り出した。

雨具を持ってきていなかったが、木々の下であったため、さほど濡れずに済んだ。雷の気配が無かったのが幸いだった。

そんな中、ようやく15センチほどのヤマメをキャッチできた。無事にネットインして一安心。厳しい時の1匹はやはり嬉しい。写真を撮ろうとしている時に逃げられてしまった。

直後にもう2匹釣れて、退渓した。「雨によって水温が下がり、水中の酸素量が増えることで、ヤマメが活発に動き回るようになる」と聞くが、ここまでの即効性を感じたことは初めてだった。




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