
涼しげな真夏の竹林。その向こうには川が流れている。日本では特別な風景ではないが、世界的に見ると日本の特徴的な風景として理解されていることが多いのではないだろうか。
タケはアジアを中心に分布し、北米やヨーロッパにはほとんどない。そのためにヤシの木が南国を象徴するように、タケが日本やアジアを象徴しているのだと思う。
タケの姿は他の樹木に比べて、やはり変わっている。直線状に伸びる細い(桿・かん)が林立する姿が独特の景観を作る。イネ科に属し、大型ではあるが草のような形態でもある。
草(草本)と木(木本)の違いとして、茎が肥大成長する植物が木本、しないものが草本という区別がある。つまり、茎の周囲に形成層があって、年々太く育つものが木である。
また、細胞が死んで生体の支持に使われるようになることを、木化(木質化)という。これは木に見られて、草に見られない特徴である。
タケは茎が肥大成長はしないが、木化はするので草と木の特徴を併せ持った不思議な植物である。
さらに不思議な特徴をもう2つ持っている。その1つが生長が極めて早く、1日で1メートル以上伸びることもあるという驚くべきものだ。
それから、通常は地下茎を広げて、タケノコを生やして竹林を作るが、寿命が近づくと一斉に開花し、一斉に枯れてゆく。この周期は60〜120年であるというが、詳細はいまだ明らかになっていないとのことである。このようにタケは形態も生態も独特な植物である。
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