
長崎県大村市にある旧円融寺庭園。現在は国指定名勝となっているが、明治自体に廃寺となって以降、昭和44年の発見までは樹木に覆われて、姿を隠していたという数奇な経緯を持つ庭園である。
この庭園は江戸時代初期に造られたもので、山の斜面を利用した枯山水庭園である。400個余りの石が据えられており、大小3個の石を3体の仏のように据える三尊石(さんぞんせき)が要所に複数もうけられている。
写真左手の「逆くの字」に折れた白い筋は砂利を敷いた「枯流れ」である。そして、中央やや右に石が集中している場所が「枯滝」となっている。その枯滝の水が落ちる部分には白い石灰岩を用いて水落石(みずおとしせき)としてあり、水の動きが表現されている。
山肌に造られたからこそ、悲しくも木々に埋もれてしまった経緯はあるものの、斜面ならではの立体感が成す景観は見事である。在りし日に本堂から眺める景色はさらに優れたものだったと想像させられる。

帰りに庭園のそばにあった池を覗いた。心字池(しんじいけ)の形態になっていたかは判らないが、少し変わった色に目が行った。青味が強く、くすんでいながら光沢があり、青銅か緑青のようだった。
後から見返すとモネの描いた睡蓮の池に、このような色合いのものがあったような気がした。良く見ると蓮の葉が何枚か浮かんでいた。

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