首里城

在りし日の首里城正殿。数年前火事で消失し、現在再建中である。鮮やかな朱塗りの壁と赤い瓦がこの建物を特徴づけている。琉球王朝時代に交流があった、中国の影響が強く感じられる。
この正殿前の広場を御庭(うなー)と言い、中央の通路は浮道(うきみち)と呼ばれている。この浮道は正殿に対して斜めになっている。この理由はいまだ解明されておらず、謎のままだという。沖縄特有のヒンプンや石敢當(いしがんとう)が直線を避けたことに近い意味合いで、直線ではあるものの「正対」を避けたのだろうか?

浮道の両側は朱色と灰色のボーダーの意匠となっている。奇抜ではあるか正殿と良く釣り合いがとれている。朱色の部分はタイル貼りとなっていた。薄いもののようにも見えるが屋根瓦と同じ土に由来するのだろうか。

こちらは「守礼門(しゅれいもん)」正殿に並ぶくらい有名なビジュアルである。扉は一切ないことから防衛用の門ではなく、祝賀、歓迎用の門であることが明らかな造りとなっている。

首里城公園は那覇市の小高い丘の上にある。そして、沖縄特有の琉球石灰岩が石垣から石畳や階段など大半の土木資材として使われている。階段は蹴上げ高さが大きく、踏み面も傾斜している。革底の靴で訪れたために、かなり滑りやすく苦労した記憶がある。

荒磯を感じさせる岩で出来た見事な築山。マツに加えて、たくさんのソテツが沖縄らしい景を造っている。これも琉球石灰岩だろう。
張り出した軒はあるが、縁の床はなく土間になっている。係員の方に木の材質を聞くと、「今は内地からきたスギでできてるさ〜、昔はマキでできてたけども」というような話だった。


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