香りに招かれる オガタマノキ

熊本県下益城郡美里町の柏川の中流域に大きなオガタマノキが生えていた。高さは15メートルほどあるだろうか、かなりの樹齢の木だと見受けられる。
根元に添えられた看板によると、『おがたま(小賀玉)は、古くは「おきたま(招霊)」と言われ、神を招くという意味から、幸福や繁盛を招く木として親しまれています。早春に小さな花を咲かせ、秋には宝珠の実がなり、神前に葉を供します』とのことである。

元々の由来としては「古事記」にて天照大神(アマテラスオオミカミ)が、天の岩戸(あまのいわと)に隠れ、世界が闇に包まれた際、アマノウズメノミコトがオガタマノキの枝を持って踊り、天照大神を外へ誘い出したという伝説に基づいて神聖視され、伊勢神宮をはじめ神社仏閣の御神木とされてることが多い。
 
モクレン科に属し、常緑の葉は厚く艶やかで、サカキやシキミなどと同様に、神前にふさわしい凛々しい姿である。

近縁にカラタネオガタマという木があり、庭木として良く用いられている。オガタマよりもコンパクトで扱いやすい。

オガタマよりもカラタネオガタマの方が(個体差はあるが)花の芳香も強いと言われる。カラタネオガタマのバナナのような甘い香りは庭木の中でも随一と言っても過言ではないほどである。モクレンの花を小ぶりにした花の姿も上品で可愛らしい。

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