水屋敷 の 画竜点睛

長崎県島原市にある、その名も「水屋敷」。湧水が引き込まれた古民家を利用した喫茶店となっている。座敷の縁に水面を重ねて見ることができる光景は私にとって、プールの縁が海や空と一体となるインフィニティプール以上のものに映る。

背景の植栽もよく見ると、割と放任された雰囲気だが、奥の見えない一面の「緑の壁」となっており、主張せず控えた背景として申し分ない。

澄んだ水が緩やかに右から左へと動いている。小さな魚の群れが時々姿を見せる。写真中央に据わる石は、人の手によるものだろうか、形がよい。枯山水の庭園で見られる須弥山(しゅみせん)か蓬莱山(ほうらいさん)などに見立てたのだろうか。いずれにしても、この庭の中心となっているように思う。位置的にはもちろん、適度に中芯を外したレイアウトとなっている。

水面と緑の壁の2面の絶妙な所に、「ぽっ」と点を落とし、この2面を殺さない、ささやかで巧みな「変化」と「作為」を加えているようで、まさに「画竜点睛」というべき技を感じた。

写真は無いが、こちらは招き猫のコレクションも有名で、2階までおびただしい数の招き猫が展示してある。

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