
熊本県球磨郡多良木町にある青蓮寺(しょうれんじ)阿弥陀堂(あみだどう)。熊本県内最大の茅葺き(かやぶき)の建築物である。

草が屋根材に使われているだけに、仰々しさがなく、素朴な雰囲気が非常に良い。さらに草束を重ねる構造上、厚ぼったい急傾斜の屋根となることによって、頭でっかちのフォルムとなり、一層柔らかな印象が強くなっている。
この茅の材料はススキかアシ(ヨシ)などと聞くが、現代となってはその収集が大変なことだと思う。先日もテレビで伊勢神宮で20年に一度、社を建て替える、つまり式年遷宮のためのススキを広大な山で栽培し、貯蔵しているということが紹介されていた。
茅葺きは好きだが、見るとどうしても維持管理の大変さが気になって落ち着かない所が否めない。その点で考えると、杉皮の屋根の方が少し安心である…なんとなく。実際、杉皮屋根の耐久性やメンテナンスの程度を全く知らないのだが…

この青蓮寺阿弥陀堂は室町時代に再建されたもので、国指定重要文化財に指定されている。

阿弥陀堂より参道を眺める。奥には宮崎県との県境となる山々が控えている。今年は遠景の山々の濃い青から薄い青へと重なる様が印象に残る機会が多かったように思う。
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