ツワブキ のある 原風景

冬に咲くツワブキの花。寒さを忘れさせるほどの鮮やかな黄色は「花」や「色」がすくない、この時期の貴重な存在である。
集団となったツワブキを見ると、必ず祖父母の家を思いだす。家の裏側の畑の手前、山へと続く斜面の始まりに、まとまってツワブキが生えていた。通路にははみ出さず、斜面上のヤマザクラの木からも遠慮するように少し離れている。斜面の裾だけが、ツワブキの葉が集まった面で覆われていた。大きな丸い葉が地面から10センチほど浮いて、地面と平行に緑の面を作っている。

そういった光景が、自分の中での「原風景」となっているのだろう。ただし、このような里山の原風景はこれからの世代には引き継がれないのだろうと思うと物悲しさはあるが、それを悔やんだところでどうすることもできないので、とりあえず放っておくことにする。

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