旧三角簡易裁判所 軒に囲われた 芝庭

熊本県宇城市三角町にある世界文化遺産「三角西港」のすぐそばの海を見下ろせる小高い丘の上にある「旧三角簡易裁判所」。大正時代に建てられたレトロな平屋の建物と似つかわしい門まわりが迎えてくれる。
石を削り出した門柱と、レンガの袖壁。高さ、幅ともに程よく、建物・敷地の格式を高めている。奥のソテツが少しの温暖な海沿いのイメージとかすかな古めかしさを醸し出しており、とても良いアクセントとなっている。

「法の館」とのサインがあるように、館内には裁判所や裁判に関する展示がある。このエントランスは日本家屋ベースに西洋建築の要素が上手くミックスされている。
館内の窓からは海が見下ろせる素敵な眺めである。
法の館の脇に建つ、蔵のような建物の壁はレンガが積上げられている。
レンガの小端(長い方の側面)と小口(短い方の側面)が1段ごとに切り替わる積み方となっている、「イギリス積み」という積み方である。色のばらつきも非常に心地よい。個人的にある一定の整った枠組みの中に、色、形などのばらつきがある形式には興味を引かれることが多い。

そして、園内には軒の出た平屋の建物に3面を囲われる芝生の中庭がある。一角にはモッコクと思われる大木がある。豊かな緑がそばにあり、人の気配や動きが想像しやすい、何か物語が生まれそうな絶好の景色である。

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