延段と植栽の美しい 西宗寺

熊本県宇土市網田(おうだ)にある、浄土真宗のお寺、西宗寺(さいそうじ)。三角半島を周回するドライブが好きで、かつて度々巡っていた際に、グーグルマップ上で見つけ、拝観したお寺である。有明海を見下ろせる高台にあり、製陶が盛んな地域でもある。やや奥まった立地ではあったが、思いの外か大きく堂々とした本堂に少し驚いてしまった。
本堂前の切石の延段には珍しく、様々な色の石が使ってある。そして、最も印象に残ったのが、こちらの「挽き臼(ひきうす)」が埋められたアプローチ。これも延段と言って良いのか悩むところだが、臼としての役目を終えたであろう丸く整えられ、穴があき、放射状の溝がわずかに残っている石たちが、整然と並んでいる。色は程よくバラついており、目を楽しませてくれる。一定の規則の中で振り幅がある、こういったスタイルのものにはいつも惹かれてしまう。目地のコンクリートが新しすぎるなと思っていたら、先代もおられた↓

こちらはかなりの年数を経ており、味わい深い。石ごとの個性はしっかり残っている上、コケの載り方もそれぞれ違うところが、乙である。

本堂脇のモミジは、葉が大きくヤマモミジのようだった。植栽が少ないお寺も多いが、やはり整った植栽があるお寺が好きだ。
本堂横の延段、植栽とも美しい状態にあり、癒され、尊厳を感じた。本当に個人的な勝手な思い込みだが、多くのお寺にこのようにあって欲しいと切に思った。

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