絵に描いたような 土壁

熊本市中央区黒髪にある立田自然公園内にある茶室「仰松軒(こうしょうけん)」の裏側。以前までこの仰松軒に近づくことは、できなかったが、先日伺った際には、露地(茶室まわりの庭)に入ることができるようになっていた。

この木戸の内側は点前座と言うお茶を点てるスペースだと思われる。凹んだ部分之まどが風炉先窓(ふろさきまど)と呼ばれるもの。
壁は土壁となっている。長い時間を経て変化してきた味わい深い風合いのもの。色幅のある黄土色の上に、銅につく錆である緑青(ろくしょう)を薄くしたような白けた青緑色。さらにわずかに若草色を散らしたような色合いも加わる。

建物や土壁という人の働きかけの上に、自然が色をつけているという、これも私が好きな「半自然」の状態と言えると思う。「草庵」と呼ばれる建物にふさわしい侘びた表情をしている。人の手で点描が施されたような精緻さも感じ取れるが、一様ではなく、しっかりとムラがある。

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