起伏の造形 と石の配置 が巧みな 阿蘇 梅園

熊本県阿蘇郡南阿蘇村の「阿蘇 梅園 SPA RESORT」こちらに広大な庭園があると聞いて、見学のみさせて頂いた。

公式HPによれば1万坪の広さを有すとのこと。青い芝生ももちろん素晴らしいが、冬の枯れた姿にも良さがある。起伏や景石、樹形などの様々な輪郭がクリアで、冬だからこそ感じられるものも多いように思う。
道路に面してフロント棟があり、カウンターで見学を申し出て、ロビーの脇から外へ出ると、広大な庭園が広がっている。

ロビー外のテラス中央から眺める。全体に緩やかだが、大きな起伏がついた芝の草原となっており、マツなどの樹木の島が点在している。さらに写真中央を横断するような草原の谷部分が存在するが、こちらには小さめの石が配置され、枯流れ
となっている。

手前にはシダレウメと横長の先端が持ち上がった石がある。これは「舟石(ふないし)」に見立てられているようだ。
庭を歩き進むと、中央のマツの島に岩肌が見え、近づくと、小さな池となっていた。
岩肌に見えたのは板状の石が層を成すように、積み上げられた、小端(こば)積みの土留だった。石の隙間から滲み出した水が、流れ落ちて溜まっている。
右側の端部は立てた板石で、一見豪快にも見えるが、あっさりと仕舞ってある。

かなりの手間ひまが掛かっている大作だろうが、さも自然の様を思わせるような、巧みな造作が素晴らしいものである。「これ見よがし」ではない、控えた配置にも好感が持てる。

自然の起伏を活かしながら、いくらか造形が加えられているのだろう。広い割に単調な感じがない。
景石もかなり多い。手を加えられていないものもあるかもしれないが、枯流れを中心として人の手で据えられたものも多いように思う。

外周は森へと繋がっている。庭から自然へと違和感無く、フェードアウトしていっている。
正面玄関の脇に大きなアカマツがある。これまではマツの魅力をよくできていなかったが、今年に入って感じの良いアカマツに出会う機会が多い。小さな苗でも買って育ててみようかと思っている。

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