立田自然公園 泰勝寺跡

熊本市中心部から車で10分程度で行くことができる立田自然公園(泰勝寺跡)。以前から好きな場所。
泰勝寺の本堂跡は細川家私邸となっており通常は非公開となっており入ることができない。風情ある佇まいで敷地に入れないだけに外から観るとより一層魅力的に見える。
園内にはいると熊本藩を治めていた細川家のお墓があり、細川忠興公とその夫人で明智光秀の娘、細川ガラシャのお墓もある。灯籠のような丸い大きな胴に山型の傘を被った独特の墓石は殿様の墓としての威厳と包容力に満ちていてる。ちなみに細川家の菩提寺は妙解寺(みょうげじ)跡(北岡自然公園)が熊本市内にありこちらも公開されている。

中央には池がありその周りを園路で巡ることができる。とても静かで鳥の声と木々や笹の葉の擦れる音に癒される。園路沿いも樹木や竹に覆わているが所々木洩れ日が差している。池の水は淀んではいるものの不快な感じがない。奥の方の園路はやや荒れた感じだが、人里から山にしだいに馴染んでいくようで良い。モミジも植えられており四季ごとに異なる美しさがある。
そして林の奥に茶室、仰松軒(こうしょうけん)が現れる。小ぶりの藁葺き屋根の優しいフォルムが自然の中にしっかりと馴染んでいる。葺き替えて間もない様子。「わら」なのか「かや」なのかは分からない。この茶室は利休七哲(千利休の優れた弟子の七人の武将)に数えられる忠興公が造られたものを大正時代に京都からこちらへ移築されたそうだが、現代ならまだしも大正期にこれを成そうという当事者たちの気概に恐れいるばかり。
茶室の脇には忠興公が大事にされていた手水鉢(ちょうずばち)があり、この手水鉢は古田織部、千利休、豊臣秀吉も使ったことのあるものらしい。茶室のまわりは竹垣で囲われており非公開となっている。
静かな池の様子↓

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