クロガネモチ と すす病


寒風に吹かれる街路樹のクロガネモチ。パッと見はたくさんの実をつけて健全そうに見えるが全体に黒みを帯びていて「すす病」という細菌性の病気に感染している。

病気といっても命を奪うほどではなく、徐々に樹勢を弱らせる程度のもの。このクロガネモチのほかに、月桂樹もかかりやすい。一般には枝葉が密になって風通しが悪くなりカイガラムシが発生、そこへ病原となる菌が付着して、すす(煤)をまとったように幹や葉が黒ずんでくる。ただし写真のように風通しは良くても根の劣化や老化によって感染している事例も多いように思う。

根の劣化について言えば街路樹が顕著でコンクリートやアスファルトで覆われ、直射日光や厳しい乾燥に曝される生育環境を考えると健全であることも難しいのかもしれない。街路樹とヒトの健全な共生も悩ましい問題だと思うことがよくある。木々に傍に居て欲しいけど、充分な環境は提供できない、けれど居てほしい…願い叶わず写真のように都合のよい別種(サルスベリ)へ置き換えられる。なんて身勝手な…などという気持ちは不思議とおこらない。

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