
熊本市中央区大江にある徳富記念館。雰囲気のある古い建物があり、熊本地震で長く閉館していた、数年前に再開されたと聞いていた、熊本を離れる前に訪れたいと思っており、11月の初めのある日訪れてみた。
記念館自体はモダンな外観を持つ鉄筋コンクリート造3階建ての建物だった。その脇に細いが華奢な雰囲気の無い、キンモクセイが建物に寄り添うように植えられていた。日なたで育つ丸々としたキンモクセイの樹形はあまり好みではない。これ位の細さが丁度良い。枝葉は割と込み合っているが、下枝がないので、すっきりとした印象を受ける。

下枝が無いせいか、花が満開であるにも関わらず、記念館に入る際にはキンモクセイの存在に気付かなかった。記念館を2階に上がる階段の先の窓から、香りがほわっと入りこんできて初めてキンモクセイの存在に気付いた。昔はキンモクセイの香りはキツい芳香剤のようで、あまり好きではなかったが、年とともにだんだんと好きになってきている。とは言いながらも、面と向かって強い香りに直面するよりは、今回のように出会い頭ではなく後から香りが届くほうが、やはり何倍も良いなと思った。
白い花をつけるギンモクセイという樹木もあり、一般にはキンモクセイの方が有名であるが、実はギンモクセイの方が原種だという。いずれも中国からの移入種で日本には自生しない。「金木犀」という漢字名に「犀(サイ)」が入るのは樹皮が動物のサイ(犀)の肌に似ているという由来であるらしく、確かにと思った。
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