言い得て妙の ホテイアオイ

ホテイアオイ(布袋葵)という名前の水生植物。水中性の水草に比べると水上性の水草にはさほど惹かれない。それでもその脇には魚が居着いていそうで、魅力はある。

名前から想像すると純和風のネーミングだが、このホテイアオイは南アメリカからの移入種である。明治時代に鑑賞用として入ってきた、ウォーターヒアシンスの名の通り、白から薄紫のヒアシンスの花を粗くしたような花は見応えがある。生長が早く、水面を覆い尽くして、通水障害を起こしたり、日照を遮って生態系に影響を与えるなどとして、警戒されている植物でもある。

厚手の艶のある葉をしている。葉の根元(葉柄)が丸く膨らんで、浮き袋の役割を果たしている。この膨らみが、布袋(ほてい)を想像させることに因んだ名前となっている。

布袋とは七福神の一人(一柱)である布袋様が担いでおられる、白い大きな布で出来た袋である。ホテイアオイの葉柄を見ると、確かに「言い得て妙」であると言わざるをえない。色は違えど、長く伸びた下膨れの袋が描く曲線はまさに布袋のそれとしか言いようがない。

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