杠 椋 梔子



夏目漱石 大江旧居にて。

ユズリハ は「楪」と書くのを見た記憶が、おぼろげにあったが、さらにシンプルに「杠」とも書かれるらしい。

語源となる「譲り葉」の意味は、新芽が出た後に、古い葉を落とすことから、親が子に世代交代する「子孫繁栄」の縁起木とされる。
真冬でも葉は実に艷やかである。赤い色の軸が、葉の色をさらに引き立てる。冬の方が美しいのかもしれない。正月飾りに使われるのも良くわかる気がする。

そして、大きなムクノキもあった。漢字では「椋(むく)」と書く。名前こそよく聞くが、九州で「普通に見られる」といわれるものの、実感としはエノキ(榎)と違い、見る機会はかなり少ないように思う。

ムクノキの実は小鳥に好まれることでも有名である。特にムクドリが好むことから、ムクの名がついたという説もある。これほど密度の高い枝を持つこの木は、沢山の鳥たちを呼ぶことだろう。

駐車場の奥に仮植され養生中のようにも見えるクチナシ(梔子)。土は固く痩せているようにも見えるが、しっかり根付いて列をなしている。
大ぶりな白い花が名高いが、クチナシの名前の由来は実が熟しても、裂開しないことから、「口無し」となったという説がある。

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