新山温泉 上の湯

新山温泉 上の湯。昔から、その存在は知っていたが訪れたことはなかった。最近、立派な庭があったことを思い出して立ち寄ってみた。今も温泉は営業しているとのことだった。右側の受水槽が昔からの外観の印象として強く残っている。今は看板として上手く二次利用されているので、わりと庭に馴染んでいる感がある。
あまり知られていないと思うのだが、その歴史は古く、二百年前の眉山崩壊(島原大変)の後に、この地に黄金色の冷泉が湧き出し、島原の名刹、江東寺の住職がこの湯を運ばせ入浴していたところ、その効用が次第に評判となったということである。
2月の訪問だった。いまだ冬の装いの木々の中でマツの青さが際立っている。
巨大なカイヅカの影で鳴りを潜めているが、この灯篭もかなりの存在である。
時間をかけて仕立てられたヤマモモ。少し枯れ枝も混ざっていて、最近、薬剤が散布されたような、痕跡と臭いのようなものを感じた。ヤマモモが主木となっている庭は作庭後50年を超えており、立派な庭が多いように思う。
裏口のかねてよりあったと思われる、この石灯籠が味わい深い。これまで見たことかないほど、腰高で火袋となる石は小さい。実に端正な形をしている。

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