「カエデ」という言葉を耳にする機会は多い。爽やかで、季節感も感じられる、趣ある言葉だ。その葉の形を蛙の手になぞらえた「蛙手(かえるで)」が変化して、カエデの名が付いたと言われる。カエデとモミジは同じ植物(群)を表す言葉として理解されるご、カエデの名がつく樹木に出会う機会は意外と少ない。


こちらはコハウチワカエデ。又の切れ込みが浅く、まさに団扇(うちわ)のようである。葉の大きさは5〜8センチ程度で、10センチを超える「ハウチワカエデ」に比べると小型である。九州では山地にのみ自生する。たまに出会うとコハウチワカエデの子どもの手のような可愛らしい姿の葉にホッと癒される。

すぐそばに生えていた、こちらの木はイタヤカエデ。葉は15センチほどと大ぶりで切れ込みも深く、勇壮である。和風というよりどこか洋風の雰囲気が漂う。こちらも個人的には出会う機会の少ない「ありがたい」もの。秋の紅葉も素晴らしいが、生命力に満ち、清々しい「青もみじ」もやはり良いものである。

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