渓流釣りの途中。下流から川に入り上流へ釣り上がるのが、だいたいのお決まりである。退渓(川を出ること)後は、下流へ向けて歩いてかえることになる。その道中は路傍の樹木や植物を観察するのに良い機会である。
杉林の脇を歩いていると、これまで熊本でたびたび見ていたイヌビワを最近見ていないな、と気づく。長崎・佐賀は近県にも関わらず、思った以上に植生が異なるようだ。

イヌビワの代わりに、というわけではないが、気づくと側にハナイカダがあった。

葉の上にちょこんと、小ぶりの球状の実をつけた、何とも珍妙な樹木である。しかし、この名付けは実に趣深く、葉に載った花や実を筏(イカダ)に乗った船頭に見立てたものであるという。
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