たまには粘るも良し

9月も終盤。今年も厳しかった暑さが嘘のように緩んで、秋らしさを感じられるようになった。紫と白が混ざりあったクズの花は甘い香りを僅かに漂わせているが、もう終わりが近い。影も形もなかったヒガンバナが何処から這い出してきて、盛りを迎えようとしている。昨夜からの雨も朝からは小康状態となり、微かな濁りと心地よい水の冷たさに期待を高めて本流に入った。

しかし、ヤマメの反応は全く無かった。夏に緑色の藻が発生していたエリアで、水温が落ち着いた後もヤマメは戻っていないのだろうか。カワムツらしい小魚だけが、時折見かけられる。しばらく釣り上がって6月に良型をバラした深さのある渕で型の良いヤマメがルアーを追ってきた、が喰わない。同じ場所で繰り返しルアーを通すと深場から小さいヤマメがチェイスしてきた。

その場所は諦めて、直後の渕で普段数回しか投げないが、粘って7〜8回投げたところ深場でグッと重い当たりがあった。釣り上げてみると26.5センチの良型。この川で初めての大物に嬉しさをかみしめ、来シーズンへの期待を高めた。

少しだけ銀毛しかかった淡い模様のヤマメ。身体にはこの時期らしい赤みはないが、赤く大きな尾ビレを持っていた。ヒットルアーはこれまであまり成果の出ていなかったメテオーラジョイント。この日はこの1尾のみの釣果だったが、久しぶりの良型に気を良くして納竿した。

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